土地・建物の登記事項証明書の取り方と使い分けガイドブック
土地や建物の売買、相続、住宅ローン、確定申告などの場面で求められることが多いのが、土地・建物の登記事項証明書です。しかし、実際には「土地と建物は別なのか」「登記簿謄本と何が違うのか」「どこで取ればいいのか」と迷う人が少なくありません。特に、初めて取得する人にとっては、法務局や地番、家屋番号といった用語がわかりにくく、手続きの前に手が止まってしまいやすい書類です。
そこでこの記事では、土地・建物の登記事項証明書の基本から、種類ごとの違い、取得前に確認すべき事項、窓口・郵送・オンラインそれぞれの取得方法、さらに提出先ごとにどの証明書を選べばよいかまで、順を追って整理します。土地と建物の証明書は同じ不動産に見えても別管理である点が重要です。必要な書類を正しく選べるよう、実務でつまずきやすいポイントを具体的に解説していきます。
土地・建物の登記事項証明書とは?

登記事項証明書と登記簿謄本の違い
土地・建物の登記事項証明書とは、法務局が管理する不動産登記の内容を証明する書類です。現在でも「登記簿謄本」という言い方が広く使われていますが、コンピュータ化が進んだ今では、正式には登記事項証明書と呼ばれます。つまり、日常会話では別物のように扱われることがあっても、実務上はほぼ同じものを指すと理解して差し支えありません。
この書類には、不動産の所在や地番、家屋番号、地目、地積、床面積、構造、そして所有権や抵当権などの権利関係が記載されています。そのため、単に住所を確認する書類ではなく、不動産の法的な状態を第三者が確認するための基礎資料として使われます。売買、相続、融資、裁判、各種契約などで提出を求められるのは、記載内容に公的な信頼性があるからです。
土地と建物の証明書が分かれている理由
ここで重要なのは、土地と建物は同じ場所にあっても、登記上は別の不動産として扱われる点です。たとえば、一戸建て住宅では、敷地である土地と、その上に建つ建物は、それぞれ別個の登記記録を持っています。そのため「家の登記を取りたい」と考えたときでも、提出先によっては土地の証明書だけでは足りず、建物の証明書も必要になります。
この違いを知らないまま取得すると、あとで「建物分が不足しています」「土地も提出してください」と言われ、二度手間になりがちです。特に相続や売買では、土地建物の両方を一式でそろえる場面が多くあります。まずは、土地と建物の登記は別管理であり、必要書類も別々に判断するという基本を押さえることが、失敗を防ぐ第一歩です。
土地・建物の登記事項証明書の種類と選び方
全部事項証明書と現在事項証明書の使い分け
土地・建物の登記事項証明書にはいくつか種類があり、目的に応じて選ぶ必要があります。もっとも一般的なのは全部事項証明書で、現在有効な事項だけでなく、過去の変更履歴も含めて確認できる書類です。売買や相続、金融機関への提出など、幅広い場面で利用されるため、迷ったときはまず候補に挙がる証明書といえます。
一方、現在事項証明書は、現時点で有効な登記事項を中心に確認したいときに向いています。過去の経緯よりも、今の所有者や担保の有無などを見たい場合に使いやすい形式です。提出先が種類を指定している場合はその指示に従うのが基本ですが、指定がないときは、審査上の確認項目が広い全部事項証明書を求められるケースが少なくありません。
一部事項証明書と所有者事項証明書が向く場面
一部事項証明書は、マンションの敷地権や特定の区分建物など、必要な範囲を限定して証明したい場合に使われることがあります。また、所有者事項証明書は、現在の所有者情報など必要最小限の項目を確認したい場合に便利です。ただし、すべての提出先がこの簡略的な証明書で足りるわけではありません。
ここで大切なのは、安く済ませることより、提出先の要求に合うかを優先することです。役所、税務署、金融機関、不動産会社、司法書士など、提出先によって必要な情報の深さは異なります。必要な情報が不足すると再取得になるため、最初に「何の手続きで使うのか」「土地と建物の両方が必要か」「履歴まで必要か」を確認してから種類を選ぶと、手続きが一気にスムーズになります。
土地・建物の登記事項証明書を取得する前に確認したいこと
地番と住所は違うと知っておく
土地・建物の登記事項証明書の取得で最もつまずきやすいのが、住所と地番は同じではないという点です。普段使っている住居表示の住所だけでは、目的の土地を正確に特定できないことがあります。登記は住居表示ではなく、土地なら地番、建物なら家屋番号で管理されているため、この情報がわからないと申請が進まないことがあるのです。
特に都市部では、住居表示と地番が大きく異なるケースも珍しくありません。「〇丁目〇番〇号」がそのまま地番とは限らないため、思い込みで申請すると別の不動産を請求してしまう可能性もあります。固定資産税の納税通知書や権利証、登記識別情報通知、売買契約書などに地番や家屋番号が記載されていることが多いので、事前に確認しておくことが重要です。
家屋番号と管轄法務局の調べ方
建物を取得する場合は、家屋番号の確認も欠かせません。建物の登記は、住所ではなく家屋番号で整理されているため、土地の地番だけわかっていても、建物の証明書までは正確に取れないことがあります。戸建てはもちろん、区分所有マンションでも専有部分ごとに記録があるため、対象の建物を特定できる情報が必要です。
また、申請先となる法務局の管轄も確認しておきたいところです。現在は最寄りの法務局窓口で取り扱える場合もありますが、申請内容や方法によって扱いが異なることがあります。事前に法務局の案内や登記情報から確認しておけば、窓口でのやり直しを防げます。取得作業そのものは難しくありませんが、正確な情報をそろえてから動くことが、結果としてもっとも早い方法になります。
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土地・建物の登記事項証明書の取得方法を比較
法務局窓口で申請する方法
土地・建物の登記事項証明書は、主に法務局窓口、郵送、オンラインの3つの方法で取得できます。もっともわかりやすいのは法務局窓口での申請です。申請書に地番や家屋番号などを記入し、手数料を支払って請求します。職員に確認しながら進められるため、初めての人や、対象不動産を正しく特定できているか不安な人に向いています。
窓口申請の利点は、その場で不明点を確認しやすいことです。書き方に迷っても修正しやすく、必要な証明書の種類についても相談しやすいのが強みです。ただし、平日日中の来庁が必要になることが多く、移動や待ち時間が負担になる場合があります。時間に余裕があり、確実に取得したい場合には非常に使いやすい方法です。
郵送申請とオンライン請求の進め方
郵送申請は、法務局へ申請書、手数料、返信用封筒などを送って取得する方法です。遠方の不動産でも請求しやすく、窓口へ行けない人に便利です。一方で、記載ミスや不足書類があると再送が必要になるため、情報を正確に準備することが欠かせません。急ぎの案件では、到着までの日数も踏まえて選ぶ必要があります。
オンライン請求は、インターネットを通じて申請手続きを進められる方法で、状況によっては手数料面や利便性のメリットがあります。自宅や職場から申請できるのは大きな魅力ですが、初回設定や入力項目に戸惑う人もいます。そのため、急ぎで一度だけ取得するなら窓口、継続的に取得する機会があるならオンラインというように、自分の状況に合わせて選ぶと無駄がありません。大切なのは、最安の方法を探すことではなく、ミスなく必要書類をそろえる方法を選ぶことです。
土地と建物はどっちを取るべきか迷う場面
売買や相続で土地建物の両方が必要になりやすいケース
「土地だけで足りるのか、それとも建物も必要か」という疑問は非常に多いですが、手続きの目的によって異なります。売買や相続では、対象不動産全体の権利関係を確認する必要があるため、土地建物の両方を求められることが一般的です。戸建て住宅であれば、敷地の土地と居住用建物は別登記なので、どちらか片方だけでは不十分になることがあります。
また、複数の土地にまたがって建物が建っている場合や、私道持分がある場合などは、必要な証明書の数が増えることもあります。不動産会社や司法書士から一覧をもらえるなら、それに沿って取得するのが安全です。自分の判断だけで「家だから建物だけ」「土地付きだから土地だけ」と決めると、後から追加取得になることが多いため、対象不動産を一式で把握する意識が大切です。
確定申告や住宅ローン控除で確認したいポイント
確定申告や住宅ローン控除でも、土地建物のどちらが必要かで迷いやすいところです。提出先が税務署であっても、確認したい内容は建物の取得なのか、土地を含む権利関係なのかで必要書類が変わります。特に住宅ローン控除では、建物の情報が重視される場面がある一方、契約や登記の状況によって土地の証明書も確認対象になることがあります。
そのため、税務手続きだから一律に建物だけ、あるいは土地だけと考えるのは危険です。申告書作成コーナーの案内、金融機関の説明、税理士や担当窓口の指示などを踏まえて、必要な種類と部数を確認しておくと安心です。迷った場合は、提出先に「土地と建物の両方が必要か」「全部事項証明書が必要か」を先に確認するのが最も確実です。確認のひと手間が、余計な出費や手戻りを防いでくれます。
まとめ
土地・建物の登記事項証明書を理解するうえで押さえたいのは、土地と建物は別々の登記記録であること、登記簿謄本という呼び方は現在の登記事項証明書とほぼ同じ意味で使われていること、そして提出先によって必要な種類が異なることです。取得方法は窓口、郵送、オンラインから選べますが、どの方法でも地番や家屋番号などの正確な情報が欠かせません。
特に初めて取得する人は、どこで取るかより先に、何の目的で、土地と建物のどちらを、どの種類で取得するかを整理することが大切です。売買や相続なら両方必要になりやすく、確定申告や住宅ローン控除では提出先の案内確認が重要になります。必要な情報を一つずつ確認して進めれば、土地・建物の登記事項証明書の取得は決して難しい手続きではありません。迷ったときは、提出先に必要範囲を確認したうえで、全部事項証明書を中心に検討すると失敗を防ぎやすくなります。
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